11月23日四国八十八ヶ所巡り・・・68番神恵院から82番根香寺まで
大興寺で初日の巡礼を終えた私は次の札所のある観音寺市内のビジネスホテルに宿泊することにした。最初は少し走って丸亀か善通寺あたりで泊まることも考えたのだが、観音寺市内に泊まった方が翌日が楽なので、そうすることにした。
この日最初の札所である68番・神恵院(じんねんいん)と隣接する69番・観音寺へ行く前に寄っておきたい場所があった。観音寺といえばやはり琴弾公園の銭型。その銭型が見える展望台へと登った。実は以前にも来たことがあるのだが、今回久々に行きたくなった。砂浜に描かれた銭型「寛永通宝」は見事な砂の芸術。展望台からは円形に見えるが実は気持ち楕円形らしい。また琴弾公園近くには「世界のコイン館」なるものがあるらしいが、未だ行ったことはない。
さて銭型を見て「本当に銭が貯まれば」という思いを胸にしたかどうかは別にして、いよいよこの日の巡礼を開始。ここは2つの札所が隣接しているので順打ちの時は68→69と、逆打ちの時は69→68と回ってから納経という形を取っている。今回は順打ちのため68→69だが、構造上は逆打ちの方が効率よさそうな感じだ。しかしここもセオリー通りの参拝方法でいくことにした。
71番の弥谷寺(いやだにじ)だが、ここも本堂からの眺めは見事。石段はかなりきついけれども、それを登り詰めた者にしか絶景は味わえない。まだ完全に色付いてない木も多かったが、もう少し遅い時期だと恐らく真っ赤に染まっているであろう。近くに道の駅と日帰り入浴施設があるが、日帰り入浴施設の方は行ったことがないので、また近いうち行ってみることにしよう。
75番札所は善通寺だが、ここはいつ来てもスケールの大きさに圧倒される。さすがは総本山。観光客も多く、団体は遍路ツアーだけじゃなく普通の観光ツアーも数多く来ている。四国霊場には善通寺のように観光地としても知られる場所も数多くあるが、一般客が多いと感じるのはこの善通寺と屋島寺、石手寺の3ヶ所だ。石手寺は道後温泉に近いというのもあるが。
善通寺を出た後は以前住んでた地域を通る。77番の道隆寺や78番の郷照寺は家から近いこともあって結構よく行ってた。1回目の納経帳は最初に郷照寺で買ったものだし、2回目は変則逆打ちで道隆寺から始めたし、この2つのお寺には何か思い入れがある。
「瀬をはやみ 岩にせかるる瀧川の われても末に あはんとぞ思ふ」
百人一首にもあるこの唄を詠んだ崇徳院。その崇徳院が眠る白峰御陵の横に81番・白峰寺がある。その白峰寺は紅葉スポットとしても知られてるためか、駐車場は満杯、境内も多数の参拝客が来ていた。一歩境内に入ると見事なまでの紅葉の数々。まるで京都の山奥にでも来たような錯覚にとらわれた。崇徳院は恐らくこの紅葉を見ながら都への思いを募らせたのだろう。その思いの強さが数々の怨霊伝説が出来た原因となったのだろうか。
白峰寺の脇から崇徳天皇陵に行く道があったので、少し寄ってみた。ここだけ宮内庁の管轄になっているので天皇陵は前から拝むだけ。また白峰寺境内に戻ってしばしの間紅葉を眺める。やはりこの時期を選んだ甲斐はあった。人が多いのは仕方ないが、やはりここの紅葉は一度は見てみる価値はある。
白峰寺から五色台山中を走ること10分。この日最後の札所である82番・根香寺(ねごろじ)へと到着。ここも紅葉スポットのためか、かなり多くの一般客がいた。普段は静かな佇まいの根香寺もこの日ばかりは賑わっていた。観光客が来るのはいいが、路上駐車が多数。これは勘弁して欲しかった。元々白峰寺も根香寺も駐車場があまり広くないので、一般の観光客も多く来るこのシーズンだけはマイカー規制をしてみてはどうだろうか。山麓の駐車場からシャトルバスを出し、お遍路さん用のマイカー回送サービスとかやる方法もある。瀬戸内海国立公園・五色台にあるこの2ヶ寺、環境保護の意味でもやってみる価値はあると思う。
巡礼をしながら紅葉を満喫するという、実に充実した四国旅行2日目となった。翌日が雨予報ということもあって、出来るだけこの日のうちに距離は稼いでおきたかった。駐車場に苦労した場面もあって少しロスはあったものの、若干予定より早めの行動となった。この日は最初から高松市内に泊まることにしていたので、真っ直ぐ宿へと向かった。チェックインした後以前によく来た瓦町駅前の洋食屋で食事をし、1日を終えた。
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